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ドーピングを撲滅せよ!

スポーツとドーピング

 2008年8月8日から24日にかけて、北京でオリンピックが開催されます。日本選手をはじめ各国選手の活躍が期待されるなか、大きな問題となっているのがドーピングです。

 ドーピングとは、競技能力を高めるために、筋肉の強化や精神的な興奮をもたらす薬物を不正に使用することをいいます。また、ドーピングに反対し、撲滅のため活動することをアンチ・ドーピングといいますが、残念ながらその活動もむなしく、ドーピングをする選手は後を絶たないのが現状です。前回のアテネオリンピックでは、史上最多となる24人の選手の違反が発覚しました。

なぜドーピングが禁止されるのか?

 正々堂々と力を競うべきスポーツで、薬物などの力を借りて不当に力を増すことは、フェアプレーの精神に反しています。また、青少年への悪影響も、有名選手であれば、特に大きなものとなります。そしてなにより、ドーピングは選手自身の健康を損ないます。薬には必ず副作用があり、病気の治療に使うときには、医師や薬剤師が体への悪影響を最小限に抑えるよう工夫しますが、ドーピングは通常より多量の薬を使用するため、体への影響も大きいのです。

アンチ・ドーピングの取り組み

 1960年のローマオリンピックで、ドーピングをしていた自転車競技の選手が競技中に突然死する事故が起きました。これをきっかけに、国際オリンピック協会が中心となってアンチ・ドーピング活動が始まりました。1999年に世界アンチ・ドーピング機構(WADA<World Anti-Doping Agency>)が発足。2003年には、国際的にすべての競技で適用される共通ルールとして、WADAの世界アンチ・ドーピング規定が採択されました。この規定では、尿検査などのドーピング検査で陽性となった場合はもちろんのこと、検査を正当な理由なく拒否した場合などもドーピング違反とされます。

 また、知識がないためにドーピング違反をしてしまうケースもあります。たとえば、ドーピング対象成分は市販の風邪薬にも含まれていますが、試合前に風邪をひいた選手がうっかり風邪薬を飲んでしまったため、検査に引っ掛かってしまったという不運な出来事も起こっています。知らなかったとはいえ、選手にとってドーピング違反は選手生命が危ぶまれる大失態です。

 このような悲劇が起こらないよう、選手や関係者は正しい知識を得ることが重要です。アンチ・ドーピングの活動は、その精神を広めるとともに、スポーツドクターや薬剤師による専門的な指導が、今後ますます必要とされるようになるでしょう。

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